ここ数年のニュースを見ていると、 円安、物価高、サプライチェーンの混乱、地政学リスク……。 そんな言葉を目にしない日はありません。
「なんだか大変そうだなあ」と思いつつ、 日々の仕事や生活の忙しさの中で、深く考える余裕がない。 そういう方も多いかもしれません。
「ねえ、なんでポテトチップスが値上がりしたの?」 「円安ってなに? 悪いことなの?」
子どもにふとこう聞かれて、ドキッとしたことはありませんか? ニュースの内容はなんとなく分かっていても、子どもに分かる言葉で説明しようとすると、意外と言葉に詰まってしまう。誤魔化してしまった……そんな経験が、私にもあります。
ただ、中小企業の方々とお付き合いしていると、こうしたニュースはすべて、現場でじわじわと効いてきているテーマでもあります。
• 原材料の値段が読みにくい
• いつも頼っている国が不安定になってきた
• 為替の変動で採算が合わなくなる
つまり、「世界とどう付き合うか」が、会社の生存に直結し始めているということです。
目次
- 私がやっていること:国際取引の民主化
- もう一つの入口としての「KTE(KIDS’ TRADE EASY)」
- なぜ、子どものうちに「世界と取引」の話をするのか
- 親にとっても「自分のビジネスを振り返るきっかけ」に
私がやっていること:国際取引の民主化
私自身はこれまでのキャリアを通じて、一言で言えば、
商社機能を誰でも使えるようにして、「国際取引の民主化」を進める。
という仕事をしています。
• 商社任せだった海外調達を、中小企業自身が主体的に考えられるようにする
• 「どの国から、何を、どう仕入れるか」という視点を、特定の大企業だけでなく、もっと広く開いていく
実際に商社勤務時代、私は為替や供給不安が、利益と意思決定を直接揺さぶる瞬間を何度も見てきました。
その一つの形が、 TE(TRADE EASY) です。 中小企業が、自社の力で国際取引を設計できるようにするためのコンテンツ/サービスとして提供しています。
もう一つの入口としての「KTE(KIDS’ TRADE EASY)」
最近、この「国際取引の民主化」というテーマを、次の世代にどう橋渡ししていくかをずっと考えていました。
☆ 英語は「一部の人だけのスキル」から、「多くの人の基礎教養」に変わった
☆これからの数十年は、国際取引に関する基礎知識も、同じ道をたどるのではないか
☆だとしたら、「社会に出てから」ではなく、「子どもの頃」から世界とモノ・お金の関係に触れておく意味は大きい
そんな考えから生まれたのが、「KTE(KIDS’ TRADE EASY)」という構想です。

コンセプトを一言で言うと、
「世界と取引をするための基礎知識」を、イラストとストーリーで子どもたちに届けるプログラム。
海外を見ていると、幼少期から「お金・仕事・商売」に触れる導線が、学校・家庭の両方に用意されている国もあります。 一方で日本では、教科の中に薄く入る形になりやすく、学ぶ時間や体験の厚みを取りにくい。
KTEは、日用品の旅路から世界とのつながりを掴み、国・為替・リスク・分散といった感覚を、子どもにも親にも「自分ごと」として立ち上げる入口になれると考えています。
なぜ、子どものうちに「世界と取引」の話をするのか
もちろん、子ども向けと言っても、難しい経済用語を詰め込むつもりはありません。 やりたいのは、もっとシンプルで、根っこの部分です。
☆ 家の中のモノを見ながら、「これはどこの国とつながっているんだろう?」と考えてみる
☆一つの商品が、自分の手元に届くまでの“旅路”をイラストで追いかけてみる
☆「安ければいい」ではなく、「どの国と、どう付き合うか」で値段もリスクも変わることを知る
☆ 一つの国・一つの会社に頼り切ることの怖さと、「あらかじめ分けておく」発想の大切さに触れる
こうした体験を、コミックやミッション形式のワークを通じて楽しく・具体的に感じてもらうのがKTEの狙いです。

この「世界の変化を、“ニュース”ではなく“自分の生活や仕事の設計”として読む感覚」は、将来どんな仕事に就いても、必ず生きてきます。
• 営業でも
• 購買でも
• 経営企画でも
• エンジニアでも
• 起業家でも
「日本国内だけ」を前提にしないものの見方ができるかどうかは、人生の選択肢の広さそのものに関わってきます。
親にとっても「自分のビジネスを振り返るきっかけ」に
KTEは子ども向けのプログラムですが、保護者の方に向けた「専用ガイドブック」をセットでご用意しました。
ただの「答え合わせ」の冊子ではありません。
• 「円安ってなに?」に30秒で答えるための「翻訳」コラム
(ニュースの難しい言葉を、ハンバーガーなどの身近な例で直感的に説明できる“カンペ”です)
• 子どもの発見を学びに変える「魔法の質問(声かけ)」集
(「なんでアジアばかりなんだろう?」といった素朴な疑問を、ビジネスの視点へ導くための台本をご用意しました)
• 物語の裏側にある「経済のロジック」解説
子どもと一緒に世界地図を広げながら、ガイドブックを片手に、 「実はね、お父さん/お母さんの仕事も、こうやって世界とつながっていてね」と話せるような、そんな「親子の対話」の時間をつくる手助けができればと思っています。
👇 詳細はこちらにまとめています。

「英語だけでなく、世界と取引するための基礎知識も、子どもに渡しておきたい」と感じる方は、ぜひご覧ください。
